医療法人 松田会

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皮膚ガン

 松田病院でも時々皮膚ガンの患者さんを見る機会があります。これまでに日光角化症、ボーエン病、皮膚悪性リンパ腫、乳房外パージェット病の患者さんを診察しました。
 皮膚ガンには色々な物が存在します。それらを見ただけで正確に診断するのは経験を積んだ皮膚科医でないと容易ではありません。

意外と難しい皮膚ガンの早期発見

 高齢化社会の到来とともに、皮膚ガンも確実に増加しています。皮膚ガンも多くの内臓のガンと同様に、早期発見、早期治療により根治させることができます。しかし、現実には、皮膚ガンが原因で命を奪われる方がいます。そして、その方たちの多くがもっと早期に皮膚ガンを見つけ、適切な治療を受けていれば助かった方たちです。
 どうして、この方たちは、早期に皮膚ガンをみつけることがでなかったのでしょうか。実は、皮膚ガンを早期発見できないのには理由があります。まず皮膚ガンは、胃癌、肺癌、乳癌、大腸癌などと異なり公的な検診制度が全く存在しません。職場の検診でも、地方自治体が行なう検診でも皮膚ガンは検診してもらえません。
 すなわち、皮膚ガンの早期発見は、完全に個人の責任に委ねられています。それでは、まったく医学教育を受けていない一般の市民の方が、早期の皮膚ガンを湿疹などの皮膚疾患や加齢変化と容易に区別がつけられるのでしょうか。残念ながら皮膚ガンの早期診断は、それほど易しいものではありません。特にほとんどの皮膚ガンは、早期に痛み、痒みなどの自覚症状を欠くという点も、早期発見を難しくしています。

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