医療法人 松田会

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膝・下肢

有痛性外脛骨


 足を捻った際、一般には外くるぶしの周囲が腫れて痛くなることが多いのですが、中には内側を痛めて来院される方を見受けます。足の内側が出っ張って痛い。靴にあたって痛い。よく見れば反対側の痛くないほうも出っ張っているということに初めて気付いたなどという経験はないでしょうか?
 そういう病態の中には足首の捻挫ではなく、有痛性外脛骨というものがある場合があります。

外脛骨とは


 聞き慣れない骨の名前ですが、足関節の内くるぶしの前下方にある舟状骨の内側に発生する種子骨(先天的にある余分な骨)で、10—20%程度の頻度で存在します。この骨があっても通常は問題になることは少ないのですが、捻挫やスポーツによる使い過ぎなどで症状を出すことがあります。またシューズによる圧迫などでも症状をひき起こすこともあります。この外脛骨に痛みを生じた場合に有痛性外脛骨といいます。またこの疾患はスポーツ活動性が高くなる思春期に好発することが特徴です。

症状


 土踏まず内側部の痛みと腫れで、歩行時やスポーツ活動で増悪し、安静にて軽快するのが特徴です。また同部位に圧痛を認めます。

診断


 レントゲン検査で容易につきます。また外脛骨は3つのタイプに分けれられます。

治療

 ① 症状によってはスポーツ活動レベルの低下、
  一時停止(症状、タイプなどでのその期間・程度は若干異なります)
 ② 外用剤・短期間の抗炎症剤投与
 ③ リハビリ
  ⑴ 温熱療法
  ⑵ 足部のストレッチ・筋力強化訓練
 ④ 足底板

 以上のような治療でも症状に改善がみられない場合はごく稀に手術が必要となることがあります。
 
 治療に先立ち、練習量・練習メニュー・練習環境の見直しや、シューズが本人に適しているかをチェックする必要があります。特にスパイクシューズは足底部が硬く衝撃吸収に劣ることが多く、さらに土踏まずの盛り上がりがほとんどないため、足全体にかなりのストレスを生じます。そこで野球やサッカーなどスパイクシューズを使用する競技では、ランニングや筋力トレーニングなど本来の競技に関係のない練習には、なるべく通常のジョギングシューズに履き替えるようにするだけでも症状をやわらげることが可能です。

 早めの診断・早めの治療が、結局は早く復帰できることは間違いありません。御質問御心配ありましたら、御遠慮なく御相談ください。

 

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