医療法人 松田会

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鼻の病気

 鼻は嗅覚をつかさどる感覚器官ですが、呼吸器官としても重要な役割を担っています。すなわち、鼻は呼吸器官の入り口として、加湿、加温するほか、ウイルスや細菌、埃などが直接体内への侵入を妨害するフィルターのような役目もしています。
 鼻の病気では、鼻閉(鼻づまり)、鼻漏(鼻水、膿性鼻汁(青っ鼻)など)、くしゃみ、嗅覚障害などの症状がおこります。
 代表的な鼻の疾患を以下に記します。

慢性副鼻腔炎

 鼻腔の周囲にある副鼻腔の慢性炎症です。副鼻腔炎の多くは、細菌感染が原因となり発症しますが(従来型のいわゆる蓄膿症)、中には喘息などに合併するアレルギーが関連した好酸球性副鼻腔炎と呼ばれる比較的難治性の副鼻腔炎もあります。
 治療は副鼻腔炎のタイプにより抗生剤、抗アレルギー剤、ステロイド点鼻薬などの処方と鼻洗浄を組み合わせた保存的治療を行いますが、保存的治療で改善が乏しい場合には手術が検討されます。

アレルギー性鼻炎

 くしゃみ、鼻水、鼻づまりを三主徴とする鼻炎で、何らかの原因の物質(抗原)に対するアレルギー反応により発症します。
 アレルギー性鼻炎には、ハウスダスト(室内塵)、ダニなどにより発症する通年性のものとスギ花粉(春)、イネ科花粉(初夏)、ブタクサ花粉(秋)などにより発症する季節性のものがあります。
 治療の基本は、抗原の回避・除去などの生活指導と抗アレルギー薬の内服やステロイド点鼻などによる保存的治療になりますが、最近では、アレルギー性鼻炎を根本から治す可能性がある舌下免疫療法(スギ・ダニ)も行われるようになってきました。
 上記のような保存的治療でも症状が十分コントロールできない場合には、アレルギー反応の場である下鼻甲介を焼灼したり(レーザー焼灼術)、切除する手術(下鼻甲介切除術)や下鼻甲介に分布する副交感神経と知覚神経を選択的に切断し、鼻水を出にくくする手術(後鼻神経切断術)が行われる場合もあります。

喉の病気

急性扁桃炎

 口蓋扁桃のウイルスや細菌による急性炎症です。口蓋扁桃の発赤、腫脹、白苔付着などを認め、強い咽頭痛(のどの痛み)、発熱、全身倦怠感のほか関節痛や頭痛などの症状を呈します。ウイルス性の扁桃炎の場合は、一般に風邪をひいた時と同様の治療(痛みや発熱に対する対症的な治療)が中心になりますが、細菌性の扁桃炎の場合には、それらに加え、十分な抗生剤の投与を行うことが必要になります。

急性咽喉頭炎

 咽喉頭に炎症が生じた状態です。風邪、インフルエンザなどによるウイルス・細菌感染、刺激ガスや粉塵の吸入、喫煙、声の酷使などによる粘膜の炎症が原因となります。のどの痛み、咳、痰などの症状を呈します。喉頭内の声帯に炎症があると嗄声(声がれ)が著明になります。また、喉頭蓋という喉頭の蓋の部分に炎症が波及し、重症化すると(急性喉頭蓋炎)、喉頭蓋の腫脹のために気道が狭くなり窒息のおそれも生じるので、息苦しさを伴う場合は特に注意を要します。口からの咽頭の観察に加えて、喉頭ファイバーにより咽喉頭全体の観察を行い、炎症部位や程度、気道狭窄の有無を確認し、治療を行います。

嗄声

 嗄声(声がれ)は声帯の急性、慢性炎症(ポリープを含む)の他、腫瘍性病変や神経疾患(声帯を動かす神経の麻痺:反回神経麻痺)など様々な原因によって生じます。急性喉頭炎やのどの使い過ぎなどによる一時的な嗄声は、あまり心配することはないことが多いのですが、嗄声が持続する場合、徐々に進行する場合、あるいは反復して起こる場合などは、嗄声の程度が軽いように思われても、中には腫瘍性病変(喉頭がんなど)の初期症状であることもありますので、早めに耳鼻咽喉科で診断を受けることが大事になります。
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